健康・運動
PR

『とにかく休め!』休む罪悪感が吹き飛ぶ Testosteroneの神メッセージ88

ヒガマツコ

著者: Testosterone

本書『とにかく休め! 休む罪悪感が吹き飛ぶ神メッセージ88』は、多忙な現代人、特に「休むこと」に罪悪感を覚えてしまう真面目で責任感の強いビジネスパーソンに向けて書かれた、休息を促すためのマインドセット改革の書です。

著者のTestosterone氏は、最先端の小手先の休息法よりも、まずは「休む勇気」を持つことが何よりも重要だと断言します。本書では、なぜ休むべきなのか、休むことを邪魔する思考をどう乗り越えるのか、そして仕事や人間関係からいかにして「休む」のかについて、88の力強くも温かいメッセージを通じて読者を強制的に休息モードへと導きます。

心と体の健康こそが最高の資本であるという基本に立ち返り、罪悪感なく堂々と休むための思考法が満載の一冊です。

本書の要点

  • 心身の健康が最優先事項である: 心は一度壊れると回復に時間がかかり、元通りにはならない。仕事や人間関係よりも、自分自身の健康を何よりも大切にすべきである。
  • 必要なのは「休息法」ではなく「休む勇気」: 難しいテクニックは不要。本当に必要なのは、「休んでもいいんだ」と思えるマインドセットを育むことである。
  • 休むことを邪魔する思考を断ち切る: 「周りに迷惑がかかる」「期待を裏切れない」といった罪悪感や不安は、自分の人生を生きる上での足かせになる。無責任なくらいが丁度いい。
  • すべての基本は「睡眠・食事・運動」: 7時間睡眠を死守し、健康的な食事を心がけ、適度な運動(散歩でも可)をすることが、心身のバランスを整える最も効果的な方法である。
  • 自分の人生の主役は自分である: 他人の評価や期待に応えるために生きるのではなく、自分の幸せを第一に考え、自分の人生の責任は自分で取るという意識を持つことが重要である。

イントロダクション:「最強の休息法」より「休む勇気」が必要なあなたへ

毎日、仕事のプレッシャーや複雑な人間関係、そして終わりの見えないタスクリストに追われるビジネスパーソンの皆さん、突然ですが、正直に答えてください。

「今、疲れていませんか?」

「疲れているけど、休んでいる暇はない」「自分が休んだら周りに迷惑がかかる」「もっと頑張らないと…」
もし、少しでもこう感じたなら、本書はまさにあなたのための処方箋です。

著者のTestosterone氏は、自身も会社経営や執筆活動などで多忙な日々を送る人物。しかし、彼が提唱する休息法は驚くほどシンプルです。

  1. 7時間睡眠
  2. 定時就寝定時起床
  3. 健康的な食生活
  4. 週2〜4回の運動

彼に言わせれば、この4つさえ守っていれば95点は取れており、マインドフルネスやサウナといった「最先端の休息法」は、その後のプラスアルファに過ぎません。

疲れている人に必要なのは最先端の科学を駆使した最強の休息法ではなく、休む勇気。休むマインドセットである。

本書は、難しいテクニックを解説するものではありません。あなたの心に巣食う「休むことへの罪悪感」を木っ端微塵に吹き飛ばし、「休んでもいいんだ。いや、休まなければならないんだ」と思えるように、思考のOSを強制的にアップデートするための力強いメッセージ集なのです。

Chapter 1:人はマジでもろい、休め。 – なぜ、私たちは絶対に休むべきなのか

多くの人が、自分の心と体のタフさを過信しています。しかし、Testosterone氏は警鐘を鳴らします。心はあなたが思っている以上に繊細で、一度壊れると元に戻すのは非常に困難なのだと。

心はガラス、体は交換不可能な資本

01 心は壊れやすく、戻りにくい
心ってガラスみたいなもので、ストレスをかけ続けるとある日突然バリンと壊れちゃう。そして、一度壊れると回復に時間がかかるうえに耐久性が落ちることもあるから絶対に無理したらダメ。

私たちは風邪をひいたら休みますが、心の不調は「気合が足りない」「自分の弱さだ」と片付けてしまいがちです。しかし、それは大きな間違い。心の不調は風邪のように自然治癒することは少なく、放置すればするほど悪化し、日常生活さえままならなくなります。

02 「あなたの代わり」は売っていない
新品と交換できればいいんだけれど、心や体は売ってません。今持っているものを大切にするしかないのです。

仕事において「あなたの代わりはいくらでもいる」と言われることがあるかもしれません。それは事実かもしれませんが、あなたの心と体の代わりは、この世のどこを探しても売っていません。 あなたという存在は、唯一無二の資本なのです。その資本をすり減らしてまで、やるべき仕事など一つもありません。

メンタルの不調は「弱さ」ではなく「サイン」

「最近、些細なことでイライラする」「人に優しくできない自分が嫌だ」と感じることはありませんか?
本書は、それも「休むべきサイン」だと教えてくれます。

04 「イヤな自分」が見えたら要注意
それってあなたの性格の問題じゃなくて、ただ単に疲れてるだけだよ!疲れたら心に余裕がなくなるのは当たり前。そんなあなたに必要なのはおいしいご飯とたっぷりの睡眠だ。

心の余裕は、体力や精神的なエネルギーに比例します。疲労が蓄積すれば、誰だって心の器は小さくなるのです。それはあなたの性格が悪いからではありません。メンタルの不調は、あなたの弱さの証明ではなく、単にエネルギーが枯渇しているという体からのSOSなのです。

さらに、うつ病などの精神疾患に対しても、著者は断固とした態度で社会の誤解を正します。

06 うつ病=サボり? いい加減にしろ
うつ病は甘えではなく甘えられない人がなる病気だし、サボりたいからうつ病のふりをするのではなく、サボれない性格の人ががんばりすぎて患ってしまいがちなのがうつ病です。

もしあなたが「休みたい」と感じているなら、それはサボりではなく、あなたの心と体が発している正当な要求なのです。

Chapter 2 & 3:耐えるな、休め。 – “休む”を邪魔するすべての思考をかなぐり捨てろ

「休むべきだ」と頭では分かっていても、行動に移せないのはなぜでしょうか。それは、「周りへの迷惑」「将来への不安」「他人からの期待」といった、目に見えない鎖に心が縛られているからです。
この章では、その鎖を断ち切るための、Testosterone氏流のパワフルな思考法を紹介します。

「限界」は超えるものではなく、手前で止まるもの

「もう少し頑張れる」「ここが踏ん張りどころだ」
そうやって自分の限界を少しずつ先延ばしにしてしまうのが、真面目な人ほど陥りがちな罠です。

11 限界を先延ばしにするな
「もう少しがんばろう」「周りに迷惑が……」「言い出しづらいな……」とか思って休むのを先延ばしにしていると、休む気力と体力すらなくなってきて徐々に正常な判断力を失っちゃうよ。

疲労がピークに達すると、人は「休む」という正常な判断すらできなくなります。そうなる前に、「つらい」「しんどい」という自分の主観的な感覚を信じ、迅速に休む決断を下すことが何よりも重要なのです。

12 死ぬ気でやったら死ぬ
死ぬ気でやるなよ。死んじゃうから。

このシンプルかつ本質的なメッセージは、命を削ってまで成し遂げるべきことなど何もないという、人生における絶対的な真理を突いています。

不安や悩みの9割は無駄である

休めないもう一つの大きな原因は、「不安」です。しかし、著者は「悩んでも無駄」と一刀両断します。

23 悩んでも無駄
悩んでも何も解決しません!何も解決しないどころか、悩むと不安や心配がもっと大きくなって、ストレスになるだけっぽいです!

24 不安の先取りをしない
心配ごとの9割は起こりません。それに、起こったとしてもほとんどのことはなんとかなるのでまったく問題ありません。

私たちは、まだ起きてもいない未来を想像しては勝手に不安になり、エネルギーを浪費しています。しかし、冷静に考えれば、その心配事が現実になる確率は非常に低いのです。そして、もし万が一現実になったとしても、その時の自分がなんとかしてくれる。「最終的にはすべてなんとかなる」という楽観的なマインドを持つことが、心を軽くする秘訣です。

「期待」は裏切るためにある

26 期待に応えるな。裏切れ
周りからの期待を裏切ることを覚えよう。期待を裏切ることにいちいち罪悪感なんて覚えてたら自分の人生が送れなくなっちまうぜ。

上司からの期待、同僚からの期待、家族からの期待…。私たちは常に誰かの期待の中で生きています。しかし、その他人の期待は、本当にあなたが尊重すべきものでしょうか?

あなたの人生の主人公は、あなた自身です。 他人の脚本通りに生きる必要など全くありません。自分の思いを犠牲にしてまで応えるべき他人の期待など、この世には存在しないのです。時には「無責任上等!」と開き直るくらいの強さが、自分を守るためには必要なのです。

Chapter 4, 5 & 6:具体的な休み方 – 仕事・人付き合い・人生から上手に休む技術

マインドセットが整ったら、次はいよいよ実践です。本書では、ビジネスパーソンが特にストレスを感じやすい「仕事」と「人間関係」において、どのように「休む」べきかを具体的に指南しています。

【仕事編】職場では「超一流のサボりスト」を目指せ

仕事の悩みは、しばしば私たちのプライベートな時間まで侵食してきます。しかし、それは非常にもったいないことだと著者は言います。

44 仕事の悩みは勤務時間内に!
勤務時間外に仕事の悩みや職場であったイヤなことを考えても給与は1円も発生しません。

当たり前のことですが、私たちはこの事実を忘れがちです。プライベートの時間に仕事のことで悩むのは、無給で残業しているのと同じです。悩みや心配事は、給料が発生している勤務時間内に済ませ、オフの時間は完全に仕事から心を切り離しましょう。

また、常に100%の力で走り続ける必要はありません。

51 超一流のサボりストになれ
適度にサボるから無理のない範囲で長期的に継続できて、継続できるやつは安定して成長するから成功する。本気を出すべきときと、手を抜いていいときを的確に見極めてサボれそうなときはがっつりサボれって話だ。

重要なのは、常に全力であることではなく、長期的にパフォーマンスを発揮し続けること。 そのためには、戦略的に「サボる」技術、つまり力を抜くべきポイントを見極める能力が不可欠です。

そして、もし今の職場があなたを大切にしてくれないのであれば、そこに留まる必要はありません。

54 離れる勇気
あなたを大切にしてくれない人や会社から離れることに後ろめたさを感じる必要なんて1ミリもないからね。悪いのはあなたを大切にしなかった人や会社であって、あなたは何も悪くない。

あなたを雑に扱う会社に、忠誠心を捧げる義務はありません。自分の心身を守るために環境を変えることは、「逃げ」ではなく「戦略的撤退」であり、次へのステップに進むための賢明な判断なのです。

【人間関係編】あなたの時間は、好きな人のために使え

仕事以上に私たちの心を消耗させるのが、人間関係のストレスです。Testosterone氏は、人間関係においても「休む」、つまり「距離を置く」ことの重要性を説きます。

61 嫌いな人に使う時間は無駄
人生は短い。嫌いな人の相手している時間なんて1秒もない。嫌いな人に時間を使ってたら好きな人のために使う時間がなくなる。

私たちの時間や感情というリソースは有限です。その貴重なリソースを、なぜわざわざ嫌いな人や合わない人のために使わなければならないのでしょうか。人間関係の断捨離は、人生の質を上げるために最も効果的な方法の一つです。

話が通じない相手に、理解を求めようと努力するのもエネルギーの無駄です。

65 話が通じない相手は2秒で見切れ
「あぁ、この人は話が通じないな」って感じの人に出会ってしまったら2秒であきらめて感情オフモードに入りましょう。マジメな人ほどわかり合おうと努力するから体力と感情をゴッソリ持っていかれて疲れてしまう。

分かり合うには双方の歩み寄りが必要不可欠。相手にその気がないのなら、早々に見切りをつけて自分の心の平穏を守るべきです。

SNSとの付き合い方も同様です。不特定多数からの批判や心ない言葉に、心をすり減らす必要はありません。

75 SNS疲れを防ぐ5箇条
①反対意見は必ずある。気にするな
②嫌われてもいい。好きな人とだけ繋がれるのがSNS最大の利点
③人格否定はすべて無視。読む価値なし
④誤解されることを恐れない。
⑤過度のSNS依存になってるならダンベルでスマホを破壊してその流れで筋トレ!

あなたの人生の質は、付き合う人間の質に大きく左右されます。尊敬できる人、一緒にいて心から楽しいと思える人との時間を何よりも大切にしましょう。

まとめ:あなたはもう休息マスター。さあ、堂々と休もう!

本書『とにかく休め!』を貫くメッセージは、驚くほど一貫していてシンプルです。

「何よりも自分を大切にしろ。そして、休むことを恐れるな。」

私たちは、知らず知らずのうちに「頑張ること」を美徳とし、「休むこと」を怠惰だと見なす社会の価値観に縛られています。しかし、本当の資本である自分自身の心と体を犠牲にしてまで守るべきものなど、何一つとして存在しません。

疲れたら休む。それは、人間としてあまりにも自然で、正当な権利です。

29 心と体の定期検診
「睡眠不足」「栄養不足」「運動不足」「笑顔不足」
どれか1つでワンストライク。2つでツーストライク。3つでアウトだと思ってください。

まずは、自分の状態をチェックすることから始めましょう。そして、もしストライクが一つでも溜まっているのなら、今夜は少しだけ早くベッドに入り、温かい食事をとり、ゆっくりとお風呂に浸かる時間を作ってみてください。

本書の最後は、このような言葉で締めくくられています。

寝ろ!
食え!
動け!
遊べ!
それでも疲れたときは……
休め!
盛大に休め!

この記事を読んでいるあなたが、少しでも「休んでもいいんだ」と感じてくれたなら幸いです。さあ、罪悪感はもう捨てて、堂々と、盛大に休みましょう。あなたの心と体が、それを何よりも求めているのですから。

本の魅力をみんなでシェアしよう!
ビジネス本のオプチャ

ビジネス書や自己啓発本に関する情報、学んだ知識や日々の気づきをみんなで共有するオープンチャットです。新しい視点やアイデアを取り入れながら、仕事やキャリアアップに活かせる学びを深めましょう。見るだけでも・初めての方でも大歓迎です!

気軽に参加ください!
ABOUT ME
ブックロウ
ブックロウ
王立図書館の司書
はじめまして、管理人の「ブックロウ」です。まるで物語に出てくるフクロウのように、夜な夜な本を読みふけるのが私のライフワーク。特に、仕事や人生のヒントが詰まったビジネス書・自己啓発書には目がありません。「本を読む時間はないけど、知識はアップデートしたい…」そんな悩めるあなたの為に、私が代わりに本を読み、明日からすぐ使える実践的なポイントや成功のエッセンスを分かりやすく解説します。千葉県東松戸のカフェでこのブログを書いていることが多いので、もし見かけたら気軽に声をかけてくださいね。皆さんの自己成長をサポートできることを、心から楽しみにしています。
記事URLをコピーしました