【タバタ式トレーニング完全ガイド】たった4分で劇的効果!科学的根拠と正しいやり方

ヒガマツコ

本記事では、近年世界中で注目を集める「タバタ式トレーニング」について、その起源から科学的根拠、具体的な実践方法、そしてよくある誤解までを網羅的に解説します。

タバタ式トレーニングは、 「20秒間の高強度運動」と「10秒間の休息」を8セット、合計約4分間繰り返す という非常にシンプルなトレーニング法です。しかし、その効果は絶大で、 持久力を示す「有酸素性能力」と、瞬発力やパワーに関わる「無酸素性能力」の両方を同時に、かつ効率的に向上させる ことが科学的に証明されています。

この記事を読めば、なぜタバタ式トレーニングが短時間で高い効果を発揮するのか、そのメカニズムを理解できます。また、誤った情報に惑わされず、 正しい方法で安全かつ効果的にタバタ式トレーニングを実践するための知識 が身につきます。忙しいビジネスパーソンでも無理なく続けられ、健康維持や体力向上に繋がるタバタ式トレーニングの魅力を、具体的なエクササイズ例と共にお伝えします。

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海外で大人気!でも実は日本発祥の「タバタ式トレーニング」

最近、YouTubeやフィットネス系のメディアで「HIIT(ヒット:High Intensity Interval Training、高強度インターバルトレーニング)」という言葉を目にする機会が増えたのではないでしょうか。短時間で高い効果が得られるとして、世界中のアスリートや健康意識の高い人々から注目を集めています。

その中でも特に有名なのが 「TABATA PROTOCOL」あるいは「TABATA」 と呼ばれるトレーニング法です。実はこの「TABATA」、その名の通り、 日本人研究者である田畑泉教授(現 立命館大学スポーツ健康科学部教授)の研究に基づいて確立された、日本発祥のトレーニング なのです。

もともとは、スピードスケートのナショナルチームヘッドコーチだった入澤孝一氏が選手の強化のために考案したトレーニング法を、田畑教授の研究チームが科学的に分析し、その有効性を1990年代に論文で発表したのが始まりです。 この論文が海外の研究者やトレーニングマニアの目に留まり、「短時間で驚くほどの効果がある!」と話題になりました。特に、 時間が限られている医師やビジネスパーソンの間で支持され、フィットネス雑誌などで紹介されるうちに世界的なブームへと発展 しました。

皮肉なことに、日本ではあまり知られていなかったこのトレーニング法が、海外での人気を受けて「逆輸入」される形で、近年ようやく日本でも認知されるようになってきたのです。 本書『タバタ式トレーニング』は、その提唱者である田畑教授自らが、正しい理論と実践方法を解説するために執筆されました。

タバタ式トレーニングの基本ルール:「20秒運動 + 10秒休憩」× 8セット

では、具体的にタバタ式トレーニングとはどのようなものなのでしょうか?

基本は非常にシンプルです。

「きついと感じる高強度の運動を20秒間全力で行い、その後10秒間完全に休息する。これを8セット繰り返す」

合計時間は わずか(20秒 + 10秒)× 8セット = 240秒 = 4分間 です。

ポイントは 「高強度」 という点です。田畑教授らの元々の研究では 「最大酸素摂取量の170%の強度」 で行うことが推奨されています。 これは、 「続けて行うと50秒程度で疲労困憊に至るような強度」 、例えるなら 400m走を全力疾走するくらいのキツさ に相当します。

「たった4分」と聞くと楽に思えるかもしれませんが、この強度で8セット行うのは、 トップアスリートでも終了後には倒れ込んでしまうほどハード です。 もちろん、最初からこの強度を目指す必要はありませんが、「楽ではない」ということは覚えておきましょう。

研究によると、この 「20秒運動 + 10秒休息」という組み合わせが、身体能力を向上させる上で最も効率が良い ことが分かっています。 実際に、このトレーニングを週4回、6週間続けた実験では、 持久力の指標である「最大酸素摂取量」が10%向上し、中距離走のような能力に関わる「無酸素性能力(最大酸素借)」に至っては30%も向上する という驚くべき結果が得られました。

なぜ、これほど短時間で劇的な効果が得られるのでしょうか?その秘密は、人間のエネルギー供給システムにあります。

なぜ4分で効く?タバタ式トレーニングの科学的根拠

私たちが運動するとき、筋肉を動かすエネルギー源として ATP(アデノシン三リン酸) という物質が必要です。しかし、筋肉内に蓄えられているATPはごくわずかなので、運動を続けるためには体内でATPを作り続ける(再合成する)必要があります。

このATPを作り出すシステムには、大きく分けて2つの経路があります。

  1. 有酸素性エネルギー供給機構: 酸素を使って、体内の糖質や脂質を分解し、ATPを作り出す経路。持久力 に関係し、ジョギングや水泳などの長時間運動で主に使われる。
  2. 無酸素性エネルギー供給機構: 酸素を使わずに、筋肉内のクレアチンリン酸やグリコーゲンを分解してATPを作り出す経路。瞬発力やパワー に関係し、短距離走や筋力トレーニングなど、短時間で高いパワーを必要とする運動で主に使われる。

持久力の鍵:「最大酸素摂取量」とは?

有酸素性エネルギー供給機構の能力を示す重要な指標が 「最大酸素摂取量(VO2max)」 です。 これは、 「1分間に体内に取り込むことができる酸素の最大量」 を意味します。この値が高いほど、より多くの酸素を使ってエネルギーを生み出すことができるため、 持久力が高く、疲れにくい身体 であると言えます。

最大酸素摂取量は、アスリートだけでなく一般の人にとっても重要です。加齢とともに低下する傾向があり、低下すると同じ運動でも疲れやすくなります。 また、 最大酸素摂取量が高い人ほど血糖値のコントロール能力(インスリン感受性)が高い ことが分かっており、糖尿病などの生活習慣病予防にも繋がることが示唆されています。 つまり、 最大酸素摂取量を維持・向上させることは、健康寿命を延ばす上でも非常に大切 なのです。

パワーの源:「最大酸素借」とは?

一方、無酸素性エネルギー供給機構の能力を示す指標として 「最大酸素借」 という考え方があります。 運動開始時や急に運動強度を上げた際、有酸素性エネルギー供給機構がフル稼働するまでには少し時間がかかります。その間、不足するエネルギーを一時的に無酸素性エネルギー供給機構から「前借り」するのですが、この 「前借りできるエネルギー量の最大値」 が最大酸素借です。

最大酸素借が大きいほど、 短時間で大きなパワーを発揮する能力が高い ことを意味します。陸上競技で言えば、800m走や3000m走といった中距離走の選手や、球技系の選手で高い値を示す傾向があります。 この 最大酸素借を高めることが、瞬発力やパワーの向上に繋がります。

有酸素運動と無酸素運動の”いいとこ取り”!タバタ式の独自性

一般的に、「有酸素運動」はジョギングなどの比較的軽い運動、「無酸素運動」は短距離走や筋トレなどのキツい運動、というイメージがあるかもしれません。 そして、「持久力をつけたければ有酸素運動」「パワーをつけたければ無酸素運動」と、目的別にトレーニングを分けて行うのが普通でした。

しかし、近年の研究では、 どのような運動であっても、有酸素性と無酸素性の両方のエネルギー供給機構が関与している ことが分かってきました。 例えば、2〜3分で疲労困憊に至るような非常にキツい運動(800m走など)でも、エネルギー供給の約60〜70%は有酸素性エネルギー供給機構によって賄われています。 逆に、たった30秒程度の全力運動でも、有酸素性エネルギー供給機構が約35%貢献しています。

つまり、 「完全に有酸素性だけの運動」や「完全に無酸素性だけの運動」というのは存在しない のです。

この事実は、トレーニング方法を考える上で非常に重要です。持久力を高めたい場合でも有酸素性運動だけ、パワーを高めたい場合でも無酸素性運動だけを行うのは、必ずしも効率的とは言えません。

そこで注目されるのがタバタ式トレーニングです。田畑教授らの研究により、タバタ式トレーニング(20秒運動+10秒休息を繰り返す方法)は、 有酸素性エネルギー供給機構と無酸素性エネルギー供給機構の両方に対して、同時に、かつ最大限に近い負荷をかけることができる 理想的なトレーニング法であることが明らかになりました。

実験では、タバタ式トレーニング(IT1)と、より強度の高い運動(最大酸素摂取量の220%)を30秒行い2分休むトレーニング(IT2)を比較しました。その結果、IT1(タバタ式)では 運動の最終局面で酸素摂取量が最大酸素摂取量とほぼ同レベルに達し、有酸素性エネルギー供給機構に最大の負荷がかかっている ことが確認されました。一方、IT2では最大酸素摂取量まで到達しませんでした。

さらに、無酸素性エネルギー供給機構への負荷を示す総酸素借においても、 タバタ式トレーニングは最大酸素借が得られるレベルに達しており、無酸素性エネルギー供給機構にも最高の負荷をかけている ことが分かりました。

別の実験では、一般的な有酸素運動(最大酸素摂取量の70%程度の強度で60分間)とタバタ式トレーニングを6週間行い、効果を比較しました。その結果、 最大酸素摂取量(有酸素性能力)の向上率はどちらも同程度(約10〜13%) でした。しかし、 最大酸素借(無酸素性能力)は、有酸素運動では変化がなかったのに対し、タバタ式トレーニングではなんと約30〜35%も向上 していたのです。

これらの結果から、タバタ式トレーニングは、 たった4分という短時間で、持久力と瞬発力・パワーの両方を効率的に鍛えることができる、非常に合理的なトレーニング方法 であることが科学的に証明されたのです。

体はトレーニング効果を覚えている!分子レベルでのメカニズム

タバタ式トレーニングの効果は、単なるエネルギー供給系の活性化だけではありません。近年の分子生物学的な研究により、 細胞レベルで身体が変化し、トレーニング効果が持続するメカニズム も解明されつつあります。

PGC-1α:持久力向上のスイッチ

持久力トレーニングを行うと、筋肉細胞の中で PGC-1α(ピージーシーワンアルファ) というタンパク質が増加します。このPGC-1αは、 ミトコンドリア(細胞内でエネルギーを作り出す小器官)の合成を促進したり、糖や脂肪の代謝に関わる遺伝子のスイッチを入れたりする 重要な役割を担っています。 ミトコンドリアが増えれば、より多くのエネルギーを作り出せるようになり、持久力が向上します。

従来、このPGC-1αは長時間の有酸素運動によって増えると考えられてきました。しかし、研究の結果、 タバタ式トレーニングのような短時間の高強度インターバル運動でも、長時間の有酸素運動と同等、あるいはそれ以上にPGC-1αを増やす効果がある ことが分かってきました。

さらに興味深いことに、 運動後、PGC-1αの量は少なくとも24時間は高い状態が維持される ことが明らかになっています。 これは、 たった4分のトレーニング効果が、その後1日以上持続する ことを意味します。週に2〜3回のペースでタバタ式トレーニングを行えば、PGC-1αを常に高いレベルで維持でき、継続的に持久力を高めていくことができるのです。

GLUT4:血糖コントロールの鍵

もう一つ重要なのが GLUT4(グルットフォー) というタンパク質です。GLUT4は、血液中の糖(グルコース)を筋肉細胞に取り込むための輸送体(ドアのようなもの)です。 運動によってGLUT4が増加すると、筋肉への糖の取り込みが促進され、血糖値が下がりやすくなります。これは、 糖尿病の予防や改善 に繋がります。

従来、GLUT4は長時間の有酸素運動で増加するとされてきました。しかし、これもPGC-1αと同様に、 タバタ式トレーニングのような高強度インターバル運動の方が、より短期間でGLUT4を増やす効果がある ことが分かってきました。

つまり、タバタ式トレーニングは、 持久力向上だけでなく、血糖コントロール改善や生活習慣病予防にも貢献する可能性 を秘めているのです。

タバタ式トレーニングに関するよくある誤解

科学的な根拠に基づいた効果的なトレーニング法であるタバタ式ですが、海外で広まる過程で、いくつかの誤解や拡大解釈が生じています。 正しく実践するためにも、ここでよくある誤解を解いておきましょう。

誤解1:「タバタ式トレーニングは痩せる(脂肪燃焼効果が高い)」?

海外のフィットネス情報などでは、「fat burning(脂肪燃焼)」効果が強調されることがありますが、これは 科学的なエビデンスがあるわけではありません。

タバタ式トレーニングは非常に高強度な運動ですが、 実施時間が4分と短いため、運動中に直接燃焼される脂肪の量はそれほど多くありません。 もちろん、トレーニングによって筋肉量が増えたり、基礎代謝が上がったり、あるいはトレーニングによって体力がつき、日常的な活動量が増えることで、 結果的に痩せる可能性はあります。 しかし、タバタ式トレーニング自体の主な目的は、あくまでも 「有酸素性能力(最大酸素摂取量)と無酸素性能力(最大酸素借)を高めること」 であり、「痩せること」を第一目標にしたトレーニングではない、と理解しておくことが重要です。

誤解2:「必ず8セット(4分間)やらないといけない」?

田畑教授らの元々の研究では、被験者は 6〜7セットで疲労困憊 に至っていました。 そのため、 必ずしも8セットにこだわる必要はありません。 大切なのは、 「セットの終わりにはヘトヘトになり、もうこれ以上続けられない」と感じる強度(疲労困憊) で行うことです。 体力レベルに合わせて、6〜8セットの間で調整すると良いでしょう。

ただし、後の研究で、 最大酸素摂取量を最大限に高めるためには、ある程度のセット数が必要 であることも示唆されています(例えば、3セット程度では不十分な場合がある)。 まずは無理のない範囲で始め、徐々にセット数を増やしていくのが現実的です。

誤解3:「タバタ式なら1日に何回やってもいい」?

「4分で終わるなら、1日に何回かやればもっと効果があるのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、これも誤解です。

前述の通り、タバタ式トレーニングは 1回で疲労困憊に至るほどの高強度 で行うことが前提です。 正しく行えば、 1日に1回行うのが限界 なはずです。もし1日に何回もできるのであれば、それは 運動強度が足りていない 可能性が高いと言えます。 質の高いトレーニングを1回行うことを目指しましょう。

実践!タバタ式トレーニング – 始め方と注意点

さあ、いよいよタバタ式トレーニングを実践してみましょう。ここでは、安全かつ効果的に行うための準備、ポイント、注意点を解説します。

1. 準備:ウォーミングアップは念入りに!

タバタ式トレーニングは高強度運動なので、 怪我予防のためにウォーミングアップは必須 です。 筋肉や関節を温め、心拍数を徐々に上げていくことで、身体を運動に適した状態にします。

  • 軽い有酸素運動: その場で足踏み、軽いジョギング、サイクリングマシンを軽く漕ぐなど、5〜10分程度行い、身体を温めます。
  • ダイナミックストレッチ: 肩回し、体側伸ばし、体幹捻り、股関節回しなど、動きの中で筋肉を伸ばすストレッチを行います。 静的なストレッチ(じっくり伸ばす)は、運動後に行うのが効果的です。
  • 特に関節周り: ジャンプ動作などを行う場合は、足首や手首、膝などをよく回してほぐしておきましょう。

本書では、具体的なウォーミングアップメニュー(手首足首回し、体側伸ばし、肩回旋、体幹捻り、膝バウンス、股関節ストレッチ、下腿・ハムストリング伸ばし、大腿部前面伸ばし、大殿筋伸ばし、股関節回し、頸部回し)が紹介されています。 これらを参考に、10分程度の時間をかけてしっかり行いましょう。

2. 運動種目の選択:シンプルで大きな筋肉を使う動きを

タバタ式トレーニングの運動種目に、 「これをやらなければならない」という決まりはありません。 大切なのは、 「20秒間、最大酸素摂取量の170%程度の強度で動き続けられる」 ことです。

強度を上げるためには、 下半身や体幹といった大きな筋肉をたくさん使う運動 が効果的です。 例えば、以下のような運動が挙げられます。

  • バーピー: 全身運動で強度も高く、タバタ式に適しています。
  • スクワットジャンプ: 下半身を効果的に鍛え、心拍数を上げやすい運動です。
  • マウンテンクライマー: 体幹を意識しながらリズミカルに行うことで強度を調整できます。
  • ジャンピングジャック: シンプルながら全身を使う運動です。
  • 固定式自転車(エアロバイク): 関節への負担が少なく、安全に高強度を出しやすいですが、ペダル回転数を高く保てる機種を選ぶ必要があります。 スピードスケート選手が使用するような高負荷対応のものが理想です。

本書では、上記以外にも様々なエクササイズ(ジャンプホップ&上肢挙上、ジャンピングホップ&フロアタッチなど18種類)が紹介されています。最初は動きがシンプルで、自分にとってキツいと感じられるものを選びましょう。 複雑な動きは、フォームが崩れたり、強度を維持できなかったりする ため、避けた方が無難です。

3. 強度の設定:「ややキツイ」から「限界」へ

前述の通り、理想は「最大酸素摂取量の170%」ですが、これは測定機器がないと分かりません。目安としては、 6〜8セット目で「もう限界、これ以上動けない」という疲労困憊状態 になることを目指します。

心拍計があれば、 「(220 – 年齢)× 0.9」 で計算される目標心拍数(最大心拍数の90%)に、6セット目あたりで到達するのを目安にするのも良いでしょう。 例えば、30歳なら(220 – 30)× 0.9 = 171拍/分 程度です。

ただし、 最初から無理をする必要はありません。 まずは 「かなりキツイ」と感じる程度 から始め、徐々に強度を上げていきましょう。 強度が低め(例えば最大心拍数の70〜80%程度)であっても、 ある程度の効果は期待できます。 大切なのは継続することです。

4. 時間の計測:インターバルタイマーアプリが便利

「20秒運動して10秒休む」を正確に繰り返すのは、特に疲労困憊に近づくと難しくなります。時計をチラチラ見る余裕もなくなるでしょう。

そこでおすすめなのが 「インターバルタイマー」 です。設定した時間ごとに音や振動で知らせてくれるため、運動に集中できます。 スマートフォンをお持ちであれば、 「TABATA」や「インターバルタイマー」で検索すると、多くの無料・有料アプリが見つかります。 これらのアプリを活用すると便利です。

5. 頻度と期間:週2回、最低6週間は続けよう

研究によると、タバタ式トレーニングは 週に2回の実施でも効果が期待できる ことが分かっています。 もちろん、週3〜4回行えばより効果は高まりますが、忙しいビジネスパーソンにとっては週2回でも十分意味があります。

効果を実感するためには、 最低でも6週間は継続 してみましょう。 論文では6週間で有意な効果が確認されています。 3週間程度でも変化を感じ始める人もいるようです。

6. クールダウン:使った筋肉をしっかりケア

激しい運動の後は、 クールダウンも重要 です。 急に運動をやめると、めまいなどを起こす可能性があります。また、筋肉の疲労回復を促し、筋肉痛を軽減するためにも、クールダウンは欠かせません。

  • 軽い有酸素運動: ゆっくりとしたウォーキングや軽いジョグを5分程度行い、徐々に心拍数を落ち着かせます。
  • 静的ストレッチ: 運動で使った筋肉(特に下半身や体幹)を中心に、ゆっくりと時間をかけて伸ばします(各部位30秒程度)。 呼吸を止めず、リラックスして行いましょう。

本書では、クールダウン用のストレッチメニューも紹介されています。

7. 注意点:安全第一で!

  • 健康状態の確認: タバタ式トレーニングは心臓や血管に大きな負担がかかります。高血圧、心臓疾患、関節系の持病などがある方は、必ず事前に医師に相談 し、許可を得てから行ってください。 少しでも不安がある場合は、メディカルチェックを受けることを推奨します。
  • 体調が悪い時は行わない: 睡眠不足や風邪気味など、体調が万全でない時は無理せず休みましょう。
  • 痛みを感じたら中止: 運動中に膝や腰などに痛みを感じた場合は、すぐに運動を中止してください。痛みが続く場合は、医療機関を受診しましょう。
  • 水分補給: 短時間ですが、発汗はします。運動前後、必要であれば運動中にも水分補給を心がけましょう。
  • 場所の確保: ジャンプなどの動作を行う場合は、周囲に物がないか、床は滑りにくいかなどを確認し、安全な場所で行いましょう。

まとめ:忙しいあなたにこそ、タバタ式トレーニングを

タバタ式トレーニングは、 「たった4分」という短時間で、「持久力」と「パワー」の両方を効率的に向上させる ことができる、科学的根拠に基づいた画期的なトレーニング法です。

「時間がないから運動できない」 と諦めていた忙しいビジネスパーソンにとって、まさに理想的なソリューションと言えるでしょう。週に2回、わずかな時間で、体力向上、健康維持、そして生活習慣病予防への効果も期待できます。

もちろん、その効果を得るためには 「疲労困憊」に至る高強度 で行う必要がありますが、最初から完璧を目指す必要はありません。まずは安全に、無理のない範囲で始めてみることが大切です。正しい知識を身につけ、ウォーミングアップとクールダウンをしっかり行い、継続することで、きっとあなたの身体は変わっていくはずです。

この記事を参考に、ぜひタバタ式トレーニングに挑戦し、その驚くべき効果を実感してみてください。

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地元・千葉県東松戸に住み、東松戸をこよなく愛するヒガマツコが運営するサイト「Bookinfo」では、ビジネス書や自己啓発書を中心に書籍の要点を効率的に紹介しています。学生時代から読書に親しみ、短時間で要点をつかむスキルを磨いてきました。このブログでは、ビジネスや自己成長に役立つ本の重要なエッセンスを凝縮し、実践的なヒントや成功事例とともにわかりやすく解説。忙しい毎日でも効率よく学べるよう工夫した要約記事を日々更新しています。私のミッションは「本から得られる知識を通じて、より良い人生と成功をサポートすること」。趣味は飲食店巡りと運動で、新たな知識や視点を取り入れるのがモットー。今後は動画やSNSとも連携し、多くの方に読書の楽しさとビジネススキル向上の機会を届けるべく、日々新たな挑戦を続けています。
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