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「ワクワク」が「お金」に変わる仕組みとは?本田健『ワクワクすることが人生にお金をつれてくる!』に見る、好きなことで成功する法則

ヒガマツコ

著者:

もしあなたがこのように感じているなら、本書『ワクワクすることが人生にお金をつれてくる!』は、人生の転機をもたらす一冊になるかもしれません。

著者の本田健氏は、「大好きなことをやって生きる」をテーマに活躍するお金の専門家です。本書は、「大好きなこと(=ワクワクすること)」と「お金」という、一見すると両立が難しそうな二つのテーマに焦点を当て、なぜワクワクすることがお金を引き寄せるのか、そしてそれをどう実現していくのかを、心理的、経済的、社会的な側面から解き明かしています。

この記事では、忙しい日々を送るビジネスパーソンの皆さまに向けて、本書の核心的なメッセージを、具体的な事例とともに詳しくご紹介します。

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本書の要点

  • 「ワクワクする感情」は、あなたの固有の才能のありかを示すサインである。
  • 多くの人は「好きなことをしては生活できない」という恐れや罪悪感によって、自らワクワクすることをストップしている。
  • これからの時代は「大好きなことをやる人」と「嫌いな仕事にしがみつく人」で経済的にも感情的にも二極化が進む。
  • ワクワクするエネルギーは人を惹きつけ、その結果としてお金やチャンスを引き寄せる。才能があってもお金のセンスがなければ、豊かにはなれない(ゴッホとピカソの例)。
  • 才能をお金に換えるには、「キャッシュポイント」を見つけ、マーケティングやチームづくりを含む「ライフワークシステム」を構築する必要がある。

「最近、なんだか楽しくない」——忙しい日々に追われるあなたへ

あなたは「心から楽しい!」と思えることを、毎日どれくらいやっているでしょうか?

本書は、この問いかけから始まります。多くのビジネスパーソンは、家事、勉強、そして仕事といった「やるべきことリスト」に追いかけられ、慌ただしい毎日を送っています。段取りよくリストを消していくことに満足感を覚える人もいるかもしれませんが、著者は「仕事や家事を上手にこなすだけの人生に、正直どれだけ満足感を感じていますか?」と鋭く問いかけます。

世界のほとんどの人は、本当にやりたいことがわからないまま、生きていくために仕方がないと「やるべきこと」をこなしています。

しかし、本書のテーマは、「大好きなことをやり」、それで「お金も十分にある」状態を両立させることです。

これは一部の限られた人の特権ではありません。天才的な才能がなくても、お金がなくても、ワクワクすることは可能です。そして、ちょっとした工夫で、「ワクワクすることをやりながら、お金にも恵まれる」ことも可能だと著者は断言します。

なぜ、ワクワクする生き方が「格差」の時代に必要なのか?

今の生活は、すごく不幸というわけではない。お金が自由になるわけでもないが、ささやかな楽しみもある。「そんなに悪い人生ではない」——。

多くの人が、この「そんなに悪くない生き方」にハマってしまっています。もし本当にイヤであればすぐにやめるはずですが、そこまでの不満もないため、人生を変えるモチベーションが湧いてこないのです。

しかし、著者はこれからの世界では、あらゆる面で二極化が進むと警告します。

  • 豊かな人はますます豊かになり、そうでない人はお金から縁がなくなる。
  • 幸せで充実した毎日を送る人」と「イライラして不幸な人」。

この格差が生まれる背景には、グローバル化による仕事の変化があります。工場での単純作業の仕事が海外に流出し、国内に残るのは、国内でしかできない単純労働と、高度に知的な仕事の二種類になります。

その結果、賃金も二極化し、ごく少数の「報酬が大幅に増える人」と大多数の「低所得者」に分かれていくのです。

この二極化の波の中で、ポイントとなるのはただ一つ。
「自分の才能を活かせるかどうか」です。

自分がやりたいことを好きなようにやれている人は、それだけで幸せを感じられます。そして、そういう人は努力を惜しまないため、イヤイヤやっている人よりも評価されやすく、いずれ本当にやりたいことで生計を立てていけるようになるのです。

「好きでもない仕事」に、ただ「そんなに悪くないから」という理由でしがみつくことは、これからの時代、非常に大きなリスクとなるのです。

あなたの「ワクワク」を止めている5つのブレーキ

では、なぜ多くの人は「大好きなこと」を素直にやれないのでしょうか? 本書は、その心理的なブレーキを解き明かしています。

1. 「生活していけない」という恐れ

最も大きなブレーキは、「今の場所を離れると生活していけない」という未知への恐れです。今の仕事を続けていれば食いっぱぐれることはないのに、他のことをやったら生活できないかもしれない——。その不安が、他の選択肢を考えることさえも邪魔しています。

2. まわりの期待

私たちは知らないうちに、まわりの人が期待することを察知し、それにできるだけ応えようとして生きています。家族、学校、会社といった集団の中で協調しないと居心地が悪くなるからです。しかし、あなたがどれだけ気を遣っても、集団はあなたの幸せに100%責任を取ってはくれません。

3. 時間の所有権

多くの人は「自分の時間がほとんどない」と感じています。その時間は、会社のため、家族のため、お客さんのために使われています。自分の人生のはずが、他人によってコントロールされているのです。
そして、「こんな生活をずっとは続けられないな」と思いながらも、「今やっていることが忙しくて、じっくり考える暇がない」という悪循環に陥っています。

4. ネガティブな感情

「大好きなことをやりたい!」と思っても、「どうせうまくいかない」「自分に才能なんかない」といったネガティブな感情が邪魔をします。しかし著者は、これらに騙されてはいけないと言います。ワクワクすることをやろうとすると、ネガティブな感情が浮上するのはごく正常なことなのです。

5. 「自分の大好き」からの逃避

本当に好きなことだからこそ、失敗したくない。うまくできないことが悔しくて、苦しくてたまらない。
恋愛で、たいして好きでもない相手にふられても平気なのに、本当に好きな人に嫌われたら死にたい気分になるのと同じです。その痛みを感じたくないために、大好きすぎるがゆえに、その道を封印してしまうのです。

「やりたいことがわからない」を抜け出す才能の見つけ方

「ワクワクすることがわからない」という悩みは、世代を問わず最も多い質問だと著者は言います。その答えが見つからない理由は、多くの人が「頭で考えて」見つけようとするからです。

「好き」「嫌い」は、感情の世界のことです。頭で検索しても見つかるはずがありません。

では、どうすれば見つかるのでしょうか?

ハートの小さな声を聞く

あなたの中にも「本当は、今の仕事じゃなくて、〇〇がしたいんだけけど……」という小さな声が聞こえているはずです。しかし、多くの人は目の前の仕事に追われ、その声を聞かずに生活しています。まずは静かな時間を作り、その声に耳を澄ませてみましょう。

「得意なこと × 好きなこと」が、最強のあなたをつくる

あなたを輝かせるのは、「大好きなこと」と「得意なこと」の両方が重なる場所です。
歌うのがどれだけ好きでも、上手でなければプロになるのは難しい。それは趣味の領域です。逆に、才能があっても(得意でも)、それが好きでなければ情熱は続きません。

この両方が重なる「好きなことで得意なこと」は、根気よく探せば必ず見つかります。

「大好きだけれど、才能がない」場合は?

ここで多くの人が挫折します。たとえば、野球が大好きだけれど、選手としての才能はない場合。
著者は、そこであきらめないでくださいと言います。野球が好きだからといって、選手になる必要はありません。解説者、スポーツジャーナリスト、コーチ、審判、用具店のオーナーなど、その周辺には何十という仕事があります。
自分が料理を上手につくれなくても、料理評論家や料理教室経営という道があるのと同じです。大好きなことの「周辺」に、あなたの才能が活きる場所が隠されています。

「おもしろそう!」から人生は変わる

人生を変えるのに、最初から壮大な目標は必要ありません。
友人から結婚式の二次会の司会を頼まれ、「おもしろそう」と引き受けたら大ウケし、その場で別のカップルから依頼され、やがて人気司会者として独立した人の例が紹介されています。
日常的に「おもしろそう」なことに首を突っ込む習慣が、あなたの人生を大きく変えるきっかけになるのです。

なぜ、「大好きなこと」がお金を引き寄せるのか?

「大好きなこと」と「お金」の関係は、本書の核心です。なぜ、ワクワクすることがお金につながるのでしょうか。

ワクワクのエネルギーが「人気」を生む

流行っているショッピングセンターやディズニーランドを想像してみてください。そこには独特の「気」が流れています。みんなが楽しそうでワクワクしている場所です。
お金は、ワクワクするエネルギーが発生する場所に集まる性質があります。
政治家やタレントにとって最も大切なものが「人気(人の気を集めること)」であるのと同じです。

あなたが人をワクワクさせ、そのワクワクをまわりに伝染させることができるようになれば、お金はあとからついてくるのです。

「楽しいお金」と「悲しいお金」

お金には種類があります。
イヤイヤやった仕事で得たお金や、本当は払いたくないのに無理やり払わされたお金は「悲しいお金」です。
一方で、楽しく感謝して払ってもらえるお金は「楽しいお金」です。
あなたが大好きなことをやっていれば、あなたのもとに流れてくるお金は、自然と「楽しいお金」に変化していきます。

お金にまつわる罪悪感を癒す

多くの人が持つ「お金は我慢して苦労して、やっともらえるものだ」「ラクしてお金を受け取ってはいけない」という罪悪感が、才能をお金に換えることを邪魔します。
世界的な歌手が「歌うことは息をするのと同じぐらい自然で楽しいこと。そんなことでお金をもらって悪い気がする」と語った例があります。
しかし、あなたにとって簡単なことでも、他人にとっては「お金を払ってでもやってほしい」価値があるのです。

ピカソとゴッホの違い

才能があればお金持ちになれるわけではありません。著者は、ゴッホとピカソという二人の世界的な画家の例を挙げます。
ゴッホは生前に売れた絵はたった1点。貧困のうちに亡くなりました。
一方、ピカソは生前から経済的に大成功し、莫大な資産を残しました。

この二人の違いは、お金のセンス、ビジネスのセンスがあったかどうかです。アーティストとして同じくらい才能があっても、お金と上手に付き合う技術がなければ、人生はまったく違ったものになるのです。

「ワクワク」を「お金」に換える実践的7ステップ

大好きなことを趣味で終わらせず、プロの仕事としてお金に換えるためにはどうすればよいのでしょうか。本書では、そのための具体的なステップが示されています。

「キャッシュポイント」の見つけ方

キャッシュポイントとは、あなたの才能がお金に換わる瞬間のことです。これは日常生活の中に隠されています。

  1. ほめられたとき: 「すごいね」「よくそんなことができるね」と言われることは、まさしくキャッシュポイントです。
  2. 「仕事にしたらいいのに」と何度も言われるとき: アメリカのクッキー会社「フェイマス・エイモス」の創業者は、趣味で焼いていたクッキーが美味しすぎると同僚に言われ続けたことがきっかけで独立しました。
  3. プレゼントをもらうとき: 誕生日でもないのに何かのお礼でプレゼントをもらったとしたら、それは相手がお金を払いたいくらいの価値を感じた証拠です。
  4. すごく感謝されるとき: 「本当に助かった、ありがとう」と言われること。あなたにとっては簡単すぎることでも、他人には大きな価値があるのです。

ライフワークシステムをつくる7つの鍵

才能を「パッケージ化」し、継続的にお金に換える仕組み=「ライフワークシステム」をつくるための7つの鍵です。

  1. 対象を明確にする(あなたが好きなのは誰?): 自分が好きな人、そして自分を好いてくれる人を対象にすると、自然と「役立ちたい」という気持ちが湧き、情熱が続きます。
  2. 自分の立ち位置を決める(ポジショニング): 薄利多売型なのか、高級路線でいくのか。自分の立ち位置を明確にします。
  3. マーケティング(どの媒体で届けるか?): あなたがどうやって知られるかで、ライフワークの広がりが決まります。ネット、口コミ、マスメディアなど、媒体の特性を知り、自分に合ったものを選びます。
  4. チームづくり(誰と組むか?): ライフワークは一人ではできません。自分に足りないもの(例:営業が苦手なら営業が得意な人)を持っている相手と組むことが重要です。
  5. 値段をどう決めるか(価格設定): ビジネスで一番難しいのが値決めです。安すぎれば貧乏暇なしになり、高すぎればお客さんが来ません。自分のポジショニングに合った適正価格を見極めます。
  6. ファンを増やす仕組み: あなたのライフワークを支えてくれるのはファンです。
  7. 口コミのツールづくり: 口コミはハートとハートのつながりで起きます。著者が作家デビュー前に行った小冊子のプレゼントのように、価値のあるものをまず与えることが大切です。

「有料でも『いいね!』を押してくれる」ファンを100人つくる

ファンは数ではなく、どれだけハートでつながっているかが大切です。フェイスブックの「いいね!」は無料だから気軽に押せます。もし、「いいね!」ボタンが有料(例:1回1,000円)だったとしても押してくれる人が、あなたの本当のファンです。

まずは、そうした本当のファンを100人つくることを目指しましょう。その100人があなたの新商品を「待ってました!」と言って買ってくれれば、生活は成り立つはずです。

今すぐできる、ワクワク人生への「小さな一歩」

ここまで読んで、「自分にもできるだろうか」と不安に思ったかもしれません。しかし、著者は、大それたことを考える必要はないと言います。

能率の世界から、感性の世界へ

忙しいビジネスパーソンは、つい「能率」を考えてしまいがちです。「大好きなことの世界」では、いったん能率を忘れる必要があります。
お客さんとダラダラ無駄話をしているように見えても、そこから人間関係が深まり、信頼が生まれ、結果的に購買につながることがあります。効率を重視しすぎるあまり、チャンスを逃していることも多いのです。

今いる場所からスタートしよう

いきなり会社を辞める必要はありません。まずは「今の環境をとことん楽しむ」工夫をすることから始められます。『置かれた場所で咲きなさい』という言葉のように、今いる場所で楽しくやっている人は、自然と注目され、次のチャンスを引き寄せます。

どんな遠い場所へも、小さな一歩から

世界的なベストセラー作家のルイーズ・ヘイも、最初は自分のエッセイをコピーし、自分でホッチキス止めして友人に配るところからスタートしました。
今や世界的な企業も、有名なチェーン店も、最初はたった一人の人間、たった一店舗から始まっています。その小さな一歩を踏み出すことがすべてなのです。

目の前の「最高にワクワクすること」を選ぶだけでいい

では、具体的に何をすればいいのか? 著者が紹介する実践方法は、驚くほどシンプルです。

これから何かを選ばなければいけないとき、目の前の選択肢の中から、「最もワクワクすること」を選ぶ。

ただ、それだけでいいのです。それを繰り返すうちに、あなたの人生には時間とともにワクワクすることが増えていきます。

まとめ

私たちは、自分の大好きなことをするために生まれてきた。そして、自分を幸せにし、まわりを喜ばせるために「才能」は与えられている——。

これは著者の仮説ですが、嫌いな仕事を辞めた途端に長年のアトピーが治ったり、大好きな仕事を見つけた人が数カ月で見違えるように輝き出す例を、私たちは数多く見てきました。

「ワクワクすること」には、人を活性化する力があります。

あなたにとって、本当に大切なことは何ですか?
あなたの人生の意味は、あなたがワクワクすることの周辺に隠されています。
この本を閉じ、明日からまた「そんなに悪くない」けれど「ワクワクしない」日常に戻るのか。それとも、あなたのワクワクを追いかける冒険の旅に出るのか。

その選択は、あなた自身に委ねられています。

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王立図書館の司書
はじめまして、管理人の「ブックロウ」です。まるで物語に出てくるフクロウのように、夜な夜な本を読みふけるのが私のライフワーク。特に、仕事や人生のヒントが詰まったビジネス書・自己啓発書には目がありません。「本を読む時間はないけど、知識はアップデートしたい…」そんな悩めるあなたの為に、私が代わりに本を読み、明日からすぐ使える実践的なポイントや成功のエッセンスを分かりやすく解説します。千葉県東松戸のカフェでこのブログを書いていることが多いので、もし見かけたら気軽に声をかけてくださいね。皆さんの自己成長をサポートできることを、心から楽しみにしています。
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